【再契約】モルゲンロットとJAXAがHPCシステムの最適な利用および運用方法の構築に向けた共同研究契約を再締結

モルゲンロット株式会社は、HPCシステムの適切な利用および運用方法の構築に向けて、

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(本社:東京都調布市、理事長 山川宏、以下「JAXA」)と

共同研究契約を再締結したことをお知らせ致します。

 

これまでもモルゲンロットが提供しているHPCジョブ管理サービス「M:Arthur™」を用いて、

高稼働率でHPCシステムの運用を行っているJAXA協力の下、研究・開発を行ってまいりましたが、

今回は新たに「ジョブ実行における消費電力と、消費電力から算出するCO2排出量の可視化と低減」に着目し、取り組んでまいります。
 

■共同研究目的

① HPCシステムにおける運用の効率化

(a) HPCシステムにおけるジョブ(実行アプリケーション)の実行状況の取得方法、および、可視化方法の構築

(b) 消費電力量に関するデータの取得方法、および、システム管理のための当該データの活用方法の構築

 

② 個別ジョブの統計分析手法の開発

(a)  HPCシステムにおけるハードウェアリソース(CPU、GPU、メモリ、I/O回線等)の利用状況の取得方法および可視化方法の構築

(b)   ハードウェアリソースの利用効率、および、ジョブの実行効率を向上させる、HPCシステムの運用方法の構築

 

■M:Arthur™の今後について

モルゲンロットが開発している「M:Arthur™」は、HPCシステムの最適化と一元管理を実現することが可能となります。

様々な情報を組み合わせて可視化することで、今までできなかった利用傾向の把握や運用課題を解決します。

また、HPCシステムの利用者、管理者、保守員が全員同じ情報を参照することでコミュニケーションコストの低減にも貢献し、導入したHPCシステムを最大限に活用できるようサポートします。

 

■M:Arthur™ とは

モルゲンロットが開発した「M:Arthur™」は、管理対象とするサーバーにエージェントをインストールするだけで、

手軽にご利用いただけるHPC向けジョブ管理サービスです。

現在、HPC環境はハードウェアの高騰や納期の長期化の影響により、オンプレ保有が厳しくなる一方で、

せっかく導入しても平均稼働率が50%以下となってしまうケースが見受けられます。

また、すでに高稼働率を維持しているお客様の場合は、運用効率化やジョブ実行の最適化による更なる実行数の増加といった
要望があります。

ただし、現状の稼働率やジョブ実行状況を把握しようとしても、コマンド操作による見づらさと、収集すべき情報の多さから、

お客様自身が自力で解析することは困難です。

M:Arthur™では、ジョブの状況の可視化、解析やレポート作成、ジョブの実行予約などを容易にし、

過去から未来まで長期的な目線で動向を把握することが可能です。

自社のサーバー利用状況の正確な把握と運用管理コストの低減を実現すると共に、ハードウェア更改タイミングでも

最適な資産導入を可能とします。

 

M:Arthur サービスサイト

日本版URL:https://jp.m-arthur.com/